蒼氷を読んで

新田次郎の山岳小説「蒼氷」を呼んだ。

主人公の守屋が富士山頂の観測所でした出来事を中心に書かれている。

守屋には理子という結婚を約束した女がいるのだが、理子が原因で観測所の同僚の塩町が冬の富士山で滑落して死んだことにより「理子と結婚してもとうてい幸福になれないだろう」と悟り、婚約を破棄する。

守屋は、理子が桐野と結婚したことによる心の痛手から逃げるように富士の裾野にある愛鷹山に登ることになる。

雪の積もった鋸岳を越え、なんとか位牌岳頂上に着くも、そこにあるはずの小屋は崩壊していて降りしきる雪を防ぐ役目を果たすことはできそうもなかった。